「出世する人」と「出世しない人」の決定的な違い

自分の仕事は完璧にやっているのに
自分よりできない人が出世している…

もし、自分の方が成果を出しているはずなのに
他の人が先に出世していたら。

なんで自分じゃないんだろう。

…と不満に思う人もいるのではないでしょうか。

以前、職場の先輩がこのような話をしていました。

うちの会社には、
Aさん(若くして本部長になった人)のような人もいれば
Bさん(60歳を迎える課長)のような人もいる。
両方優秀な人だけどこうして見るとキャリアは全然違って見えるよね。
2人の何が違うのか、自分が上にいきたいなら考えないといけない。

当時はそこまで気にしていませんでしたが、
人事の仕事をするうちに、先輩の言っていることが
理解できるようになりました。

出世したいのであれば、
優秀であるだけ、頑張るだけでは足りない
、と。

課長どまりでなく、
部長になるためには他にも必要なものがあります。

今回は、
出世する人としない人はどこが違うのか。

「課長どまりの人」と「部長になれる人」
の違いについてお伝えします。

目次

頑張っているだけでは出世できない理由

会社や上司の求めに堅実に取り組んできたのに
なんで私は出世できないんだろう…

もしこう思ったことがある人は、
この質問に自分なりに答えてみてください。

「あなたが昇進する時に求められること、
昇進した後になすべきことは何ですか?」

出世は、漠然と社会的な地位が上がる言葉です。

今回は具体的に課長から部長に役職が上がる
イメージを持っていただきたいので
役職が上がる時に使う「昇進」という言葉を
使いますね。

昇進するということは、
これまでと大きく役割が変わるということ

つまり、
会社から求められることや
自分がなすべきことがこれまでと変わる
ことを意味します。

これまでに、現場のリーダーや課長が

「自分に上の役割を任せてくれない」

という不平不満を言うのを聞いてきましたが、
実際は「任せてくれない」のではなく「任せられない」のです。

なぜなら、

  • プレイヤーとして言われた仕事だけこなしている人に
    チーム全体をマネジメントする役割は任せられない
  • 自分のチームのことだけ考えて発言する人に
    部門全体の仕事や、事業計画を任せられない

からです。

上の役割を任せてほしいのであれば、
今の仕事を淡々とこなしているだけではダメなんです。

役割が大きく変わることを意識し
普段から行動できているか

これが昇格できるかできないかの違いだということを
理解する必要があります。

課長どまりの人と部長に昇進する人の決定的な違い

課長と部長では、役割に大きな違いがあります。

課長】
任された業務で自ら試行錯誤して付加価値を生みだす人
社員を巻き込んで業務をよりよく進めるリーダー

【部長】
何をやらなければならないか自ら設計し、
それを実行するために組織を動かせる人

課長でとどまってしまう人は、一言でいうと

「課の業績を出して満足している人」です。

部長になるためには、

自分の課の業務にとどまらず、
部門全体で成果を出すために注力すべきことを考え行動できる人

でなければなりません。

  • どのような営業をすべきか
  • どのようなサービス開発をすべきか

などを考えて、他の課への働きかけや
会社や部門に提言しようと行動できる人である必要があるんです。

自分の課の活動以外にどれだけ目が向けられるのか

が部長になれるかどうかのポイントです。

このような表現をすると
ハードルが高く聞こえますが、
特別な力が必要なわけではありません

例えば、

  • 自分の課で苦労していることがあるから
    同じ悩みを持つ他の課長とどうすればうまくいくか
    情報交換や相談を頻繁に行ってみる
  • 関連するサービスの企画部や購買、経理などに
    少しでも営業しやすくするための業務フロー相談をする

このようなことができる人は
部長になれる可能性が高いです。

自分が困っていることや
隣の課が困っていることを明確にして
一緒に解決しようとしてみること

たとえ無意識であっても、
これができる人が、いち早く部長に昇進します。

課長でとどまることの怖さ

もしかすると、
ここまで読んでくださった方の中には

部長になると役割が重くなるし、
 自分は課長くらいがちょうどいいかな…。」

なんて思っている方もいるかもしれません。

確かに課長という役職は、
やりがいもあり、会社から期待をされているポジションです。

ですが、昨今は課長の業務でも
機械化・自動化されるものが増えてきているのはご存じでしょうか。

チームをマネジメントするのは
人間にしかできない仕事だ

といって気を緩めているうちに、

営業支援システムやHRTechサービスに
業務が代替されてしまった…

ということだって起こり得ます。

実際に、多くの企業で
課長や係長が減っている
という事実がありますからね。

だからこそ、
今の働き方で満足するのではなく、会社が

「この人に任せたい!将来を見込んで投資したい!」

と思うような人になっていた方が
自分もやりがいを持って仕事ができ
会社もあなたに期待して投資してくれるんです。

肩書や役職にこだわってほしいわけではありませんが、
会社から求められ続ける人材であるためには、

会社から求められ続ける人材であるためには、

現状に満足せず、常に視野を広げて
自分から行動できる人であり続ける

必要があることを知っていてください。

まとめ

いかがですか。

今回は
「課長どまりの人」と「部長になれる人」
の違いについてお伝えしました。

昇格することは、単に職位が
一直線上に上がっていくことではありません。

昇格する、出世するというのは、
役割の壁を超えるということ。

求められること、なすべきことが
大きく変わると理解して、覚悟を持つ必要があります。

もっとキャリアアップしたい。

そう思っている方は、
自分が今どんな役割を果たせているか
振返ってみてください。

キャリアアップするためのヒントが
隠されているかもしれません。

今回はこれで終わりにします。

ではまた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代会社員。人事歴10年。自分磨きアドバイザーやってます。
これまでの人事経験をもとに、自分と向き合うことを大切さを発信。
面談・面接実績は3000件以上。
自分磨きや転職に関する記事を週2回更新しています。
Kindle本を出版し4カテゴリで1位を獲得。よければぜひ読んでください。

コメント

コメントする

目次