同じ会社の同じ部門にいても、
まだ発表されていない人事情報やプロジェクトの概要など、
重要な社内情報の集まる人とそうでない人、いますよね。
私は人事という仕事柄、
ここ十年近くの間で様々な情報に触れてきました。
その中で、
情報が自然と集まる人とそうでない人がいる
ということがわかりました。
仕事を進めるうえで
情報があることがいかに重要か、
ご存知の方は多いはずです。
情報があることで仕事のイメージがしやすくなり、
相手への提案もしやすくなりますからね。
例えば、
・この方法だと○○について不安があるので他の方法にしましょう
・以前同じ事で○○という問題があったので他の方法にしましょう
このように同じ提案をしても、
過去にあったことを話に出した方が人は納得しやすいです。
情報はあるに越したことがありませんが、」
情報を掴める人と掴めない人がたしかにいる。
そう考えると、情報が集まってくる人で
要られたほうがいいですよね。
そこで今回は、
情報が集まる人とそうでない人の違いは何なのかをお伝えします。
違いは相手との「信頼関係」があるか
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結論からお伝えします。
違いは、
社内に人脈があるかどうか
です。
そして社内に人脈を作るためには
相手との信頼関係が必要不可欠です。
「信頼」は一朝一夕には積み上げられません。
信頼には残高があります。
画期的な仕事や期待を上回る行動をすると残高が増え、
遅刻など小さいことでも期待を裏切れば減少します。
信頼関係がない状態で、
重要な情報を教えてもらえることはありません。
私はこれまで、信頼がどれほど大事なのか
あまり意識してきませんでした。
しかし、今の仕事をしていると、
- あの人には任せられない…
- あの人には○○という一面があって上司が手を焼いている
という「どういう人か」の情報が多く入ってきます。
そして人選の結果、
選ばれやすいのは「周りとの信頼関係を得ている人」です。
- この人なら気になる事があれば報告してくれるだろう
- 何かあった時もすぐに事態を収拾してくれるだろう
そんな信頼が土台にあって
重要な仕事は任せています。
実際に「あなただから話すけど」という枕詞がある情報は、
取り扱いを間違えると大変な事になるものがあったりしますからね。
信頼関係を築くポイント3点
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では、相手との信頼関係を築くには
どうすればいいかというと、ポイントは3点あります。
組織に貢献する気持ちを持つ
信頼関係を作る目的は、自分が生み出す成果を最大化し、
組織に貢献するためです。
単なる知り合いが多いだけでは成果につながりません。
ちょっと怖い上司がいても、
「上司の力を借りたほうが成果を出せ、会社に貢献できる」
のであれば、声をかけ力を貸してもらう必要があります。
また、組織というのは不思議なもので、
その時はほとんど関わりのない人でも、数カ月後に
同じプロジェクトメンバーとして議論する、という事が多々あります。
私も、何度もこのような経験をしました。
・研修先でお世話になった先輩が選抜メンバーに推薦してくれる
・他部署で関わりのあった方が直属の上司となり日々指導してもらえる
他にも数え切れない位、
「あの時いい関係を築けていてよかった」と思う瞬間があります。
自分が経験不足でも、向上心のある人間をみると
基本的に誰でも応援したくなるものです。
是非自分から、一歩踏み出して関係性を築いてみてください。
相手に興味を持つ
2つ目は、相手に興味を持つことです。
人は自分に興味を持ってくれた人に
興味を持つ特性があります。
例えば、
- 誰かに会ったら相手のいいところを見つける
- 共通の趣味を見つける
なんかでもいいですね。
相手は自分の仕事のやり方や好きな事を話してくれます。
一気に距離が縮まる場合もありますよ。
どのような関係が築ければよいかというと、
「電話一本でお願いできる/ちょっとしたことが聞ける」関係です。
そうした関係を築くには合理性に加え、情緒的な部分も欠かせません。
私の先輩で、役員とも気さくに話せる方がいらっしゃいます。
以前、役員とその先輩についての話があった時に、
「○○(先輩の名前)は、あれをしてほしい、これをしてほしい、
ばかり言わずに、時々こんな事聞いたけど知ってる?という情報をくれる。
そういう情報をくれる人は少ないからありがたいな。」
こんな話をしていました。
言っていることは正しいのに、なぜか力になりたいとは思えない人
が時々いますが、それは会った瞬間に「○○ください」と
お願いばかりする人だからなのかもしれませんね。
相手に自分が望んでいることばかりを話すのでなく、
相手に興味をもつ、相手の関心のあることに興味を持つことは非常に重要です。
1つひとつの仕事で結果を残す
気づいたら重要情報が入ってくるようになった!
こんな状況にするためには、
あなたの仕事が認められる事が絶対条件です。
「この人に教えたほうが得だ」と相手に思ってもらえるには、
その情報を伝えることで「会社にとって良いこと」があるかもしれない、
と思ってもらう必要があります。
ここはあなたの腕の見せどころです。
日々の仕事で着実に結果を残し、信頼を蓄積してきましょう。
※補足※
情報をもらったら、相手に感謝の気持ちを必ず伝えましょう。
そして、できる限りその情報を活用してみましょう。
「打てば響く人」には情報が集まりやすいですよ。
最後に
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いかがですか。
今や「情報」は誰もがアクセスできるものになりつつあります。
しかし、一方で社内の情報はまだまだ格差があるのではないでしょうか。
最終的に全員が知れるものだとしても「情報は鮮度が命」といいます。
早く知っていることに越したことはありません。
あなたが仕事でよりよい成果を出すためにも、
今日から取り入れられることがあれば、是非やってみてください。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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