【脳科学】好き嫌いのメカニズム

初めて会う人なのに、

✓ この人好き
✓ この人嫌い

と、瞬時に相手の好き嫌いを
感じたことはありませんか。

ある調査によると、
「嫌いな人がいるか?」という質問に、
73%が「いる」と回答しています。

職場、学校、趣味サークル。

人がたくさん集まる場所の中には
「好きな人」も「嫌いな人」もいるのが普通です。

ですが、一瞬で人の好き嫌いを判断するのは
何だか不思議だと思いませんか

今回は「人の好き嫌いを一瞬で感じる理由」と、
「何か嫌い」という人を好きになれる方法についてお伝えします。

目次

1.脳の仕組みで振り分けられる「スキ」「キライ」

私たちが感じる「好き嫌い」は、
実は、脳が無意識に判断しているものです。

脳には扁桃体と呼ばれる部分があり、
何かあったときに安全なのか危険なのか、
ということを瞬時に判断しています。

危険な場合は、脳の中で赤信号が出ます。

例えば、

動物は自分の敵と遭遇した場合、
瞬時に対応を取れるように信号を出します。

この時に脳と体全体に警戒信号を送り、
身を守る準備をさせる司令塔が扁桃体といいますが、

扁桃体は、0.02秒という一瞬の速さで
「安全 or 危険」を判断する
と言われています。

瞬間的に、
「安全 or 危険」「好き or 嫌い」を判定しているんです。

人と会ったときも全く同じ現象が起こっています。

この人を好きか嫌いか、
これまでのあなたの経験から
「好きか嫌いか」を脳が一瞬で貼りつけてしまうんです。

残念ながら、一度「嫌い」と判断してしまうと、
今度は嫌いという偏見で相手を見てしまうので、
さらに相手の悪いところを探り、ますます嫌いになります。

人間の脳は安心・安全を最優先事項だと判断します。

これまでの経験で自分にとってよくない思いを
している人と似ていたら危険信号を出す、という仕組みは
理屈としてはとても納得できますね。

2.「何となく嫌い」から抜け出す方法

そうは言っても、職場などで嫌いな人、
苦手な人とも仕事をしなければなりません。

にも関わらず、「何か嫌い」という人をさらに
嫌いになっていくのは何とか避けたい所です。

そこで、ここからはうまく関係性を築くための
方法をお伝えします。

それはズバリ
「相手の良いところを探す事」です。

✓ あの仕事のアドバイス、的確だったから助かったな
✓ いつも人を巻き込んで取り組んでいけるから心強いな

相手への感情は一旦おいておいて、
相手の行動から振り返ってみると、
良いところが見つかる事が多いです。

この人嫌い、と思ったときこそ、
冷静にその人の仕事ぶりや人への接し方を思い出してみてください。

良いところが全く出てこない、という人は殆どいません

誰にだって良い所や悪い所がありますが、
それが合わない時にマイナスの感情が出てきます。

一時的に出てくる感情だと
冷静に考えられるだけで、視野が広がり
相手のいいところが見えやすい状態になります。

相手の良いところを積極的に見つける様にして、
自分から相手に話しかけ続けることで、
「嫌い」がいつの間にか「好き」に変わったりもします。

良いところを見つけられると、
相手と接する時に笑顔で目を合わせられる。

ちょっとした事でコミュニケーションがとりやすくなる。

繰り返すことで、自然な関わり合いが段々増えいき、
相手からも話しかけてくる回数が多くなり、良い関係が築きやすくなりますよ。

3.まとめ

いかがですか。

何となく嫌い、と距離をおいている人がいたら、
思い切って自分から一歩踏み出してみてください。

実際に話をしてみると、
「相手の事を全然知らなかった」という事実に気づくはずです。

私は大学時代「何となく嫌い」と思い
距離をおいていたクラスメイトがいましたが、
本人と向き合って話したことがきっかけで
今でも連絡を取り合えるような友人になりました。

職場でも、相手を知ることで良いところを探せて
純粋に尊敬できたりもします。

誰だって相手と仲良くしたい、
という潜在意識は持っているものです。

明日、その人に自分から笑顔で話しかけてみてください。

何かが変わるかもしれません。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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この記事を書いた人

30代会社員。人事歴10年。自分磨きアドバイザーやってます。
これまでの人事経験をもとに、自分と向き合うことを大切さを発信。
面談・面接実績は3000件以上。
自分磨きや転職に関する記事を週2回更新しています。
Kindle本を出版し4カテゴリで1位を獲得。よければぜひ読んでください。

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