「プレイングマネージャー」
それは1人でプレイヤーの役割もマネージャーの役割もこなす人です。
言葉にすると簡単に聞こえるかもしれませんが、
1人でプレイヤーとマネージャーをこなすのは非常に難しく、
悩まれている方も多いのが現状です。
だからこそ、
プレイングマネージャーになるのは辞めたほうがいいです。
なぜなら、はっきり言えるかというと、少し前まで
私自身がプレイングマネージャーのような働き方をしていたからです。
・仕事は増える一方
・チームで成果が出ていなければ「成果を出せ」と言われる
・後輩がミスをした時は「頼むよ(後は任せた)」と言われる
誰よりも仕事に取り組んでいるはずなのに、
毎日のように呼び出され何時間も注意されるのは何故だろう。
そんな疑問と不甲斐なさを抱きつつ働いていました。
そんな私が、
チームで成果を出すために大事だと実感したのが
「プレイングマネージャーからの卒業」でした。
1.どっちもやるのは無理がある
プレイングマネージャーからの卒業。
そうお伝えしても、
「辞めたくても辞められないです」
という声が多々挙がることと思います。
実際にそのとおりで、中間管理職の中の多くは
状況に応じてプレーヤーとなったり、
マネージャーとなったり。
臨機応変に対応することが求められます。
会社としては、
「マネージャーとして頑張って欲しい」という期待をしていますが、
現場を支えたいという思いから、
これまで通り、プレイヤーとして自分も動きたくなってしまうからです。
こうして、プレイングマネージャーが誕生していきます。
2.状況に応じての使い分けが要
プレイングマネージャーにならない方法は、
「状況に応じて、役割を器用に使い分ける」
これに限ります。
徐々にマネジメントの仕事の割合を増やす
ように意識して、マネジメントの割合を増やしていきましょう。
中には、気合いで何とか両方やり切る!
という方もいるかもしれません。
しかし、残念ながら、どれだけ頑張っても
その人が率いているチームは
目標達成ができない場合が多いです。
なぜだと思いますか。
3.マネージャーの役割は「マネジメント」
マネージャーの役割は、
メンバーをマネジメントし、成果を出すことです。
成果を出すために、他の人の力を借りる必要があります。
さらに言うと、人の力を伸ばしたり、掛け合わせたりすることで
メンバーの力を1から2、3に上げていく必要があります。
その為にはできるだけマネジメントに力を割く必要があります。
でないと、チームの力が飛躍的に伸びることはありません。
せいぜい、10人分が11人、12人分になる程度でしょう。
マネージャーがプレイヤーとしてチームに加われば、
一時的には業績は上がります。
マネージャー自身も「仕事をしている」感覚が強く、
楽しく業務できるでしょう。
結果を出してチームをまとめる立場にいるのだから、
成功確率は高いし、達成感もあります。
でもそれではダメなんです。
仮にあなたのプレインヤーとしての能力がメンバーの倍あったとしても、
それは+2人分にしかなりません。
チームの力を20、30にする事は出来ないんです。
4.プレイする戦場が違うことを知る
マネージャーは部下と同じ目線で戦ってはいけません。
プレイヤーは目の前の仕事に全力を注ぎます。
それが役割だから、この仕事を全力で楽しめばいいんです。
でもマネージャーは、その先を見通す必要があります。
例えば、自分のことだけでなく
「この3ヵ月でチームメンバーの能力底上げをして、目標達成を目指そう!」
とチーム全体での戦い方を考えなくてはいけません。
5.戦い方が違うことを知る
マネージャーの力量はプレーヤーの力量とは違います。
むしろ、これまでと逆の戦い方をします。
前線に出て活躍していた自分から、
後方で指揮をとる自分へのシフトチェンジです。
ですから、最初から上手くいかないのは当たり前です。
今までプレイヤーとして結果が出ている人ほど、
うまくいかないことに焦って、プレイヤーとしての
時間を増やしたくなる気持ちは分かります。
でも、あなたの今の役割は、それでいいのでしょうか。
最初から上手くいくことなんてありません。
だからこそ、最初は失敗しながらでも、
少しずつ「マネジメント」に慣れていくしかありません。
6.まとめ
いかがですか。
色んな意見があるかもしれません。
でも、私はプレイングマネージャーから卒業して、
一歩ずつマネジメント領域に歩き始めることにしました。
後輩達が前線で生き生きと語っているのを見て、
正直寂しさも感じます。
私ならもっと上手くやれるな、と思った事もあります。
でも、一歩ひいたからこそ気づける事がありました。
メンバーの特性をより深く知れましたし、
つまづきやすいポイントも分かるようになりました。
自分が主担当でないからこそ、
いざという時の対応がすぐ出来ますし、
今後に向けたアドバイスをする事に時間が使えます。
最初は手探り状態で大変な事もありますが、
どこかで手応えを感じる瞬間がやってきます。
ですから、よければ一緒に頑張りませんか。
新たな役割を果たすためのお役立ちになれれば嬉しいです。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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