【何事もほどほどに】新人を期待はずれだと感じる理由

同世代の仲間から最近似たような悩みを効きます。

最近の新人は優秀で仕事の覚えも早いのに、
リーダーを任せようとすると問題が起きる

彼ら、彼女らが言うには

能力も高く、経験を積んで仕事も覚えたので、
もう仕事を任せても大丈夫だと判断してリーダーを任せたら
本人がフリーズしてしまい、仕事が滞ってしまう

ということでした。

そこで、今回は
「なぜ優秀な新人に仕事を任せるとうまくいかないのか」
についてお伝えします。

目次

1.仕事の全体像がイメージできない

なぜ優秀な新人に仕事を任せるとうまくいかないのか。

それは、まだ仕事の全体像を把握していないにもかかわらず、
「言われたことは完璧にこなせる」新人に対して
期待しすぎているからかもしれません。

仕事のリーダーを任せるためには、それなりに知識と経験が必要です。

しかし、こちらの想定以上に様々な仕事ができる新人の姿を見て、
「この新人は何でもできる」と過度な期待をして仕事を任せていないでしょうか。

もう一度、これまでの新人にお願いしていた仕事内容を振り返り、
彼もしくは彼女にリーダーを任せるだけの知識と経験があるか考えてみてください。

何事も経験ですので、一度リーダーを任せる、という事自体は
新人にとってもいいことです。

しかし、任せると伝えながらも、何かあったらすぐに気付ける程度には
新人のことを気にかけることを前提にしてあげてくださいね。

2.なぜ新人が何でもできると勘違いするのか

とはいえ、なぜ私たちは新人に過度な期待をよせてしまうのでしょうか。

その理由の1つは、
彼らが上手く情報を活用できているからかもしれません。

インターネットが普及したことにより、今は
仕事に必要な情報をスマホですぐ手に入れることができます

上司からの指示や、仕事に必要なさまざまな情報も、
メール履歴や社内のデータベースから知ることができますよね。

こうした情報環境を新人はうまく活用することで、
一昔前だと考えられないくらいのスピードと的確さで
仕事をこなせるようになっています。

このこと自体は素晴らしいことです。

ただし、これはあくまで

「一つひとつの作業を、上司の指示に従って的確にこなす」

ことができるということです。

仕事の全体像を把握して、リーダーシップを発揮するには、
やはり、知識と経験が必要です

指示をされたことは的確にこなすし、ミスも少ないと、
当然、上司から見ると十分に仕事を覚えたように見えます。

ところが新人は、個別の作業をこなしているだけで、
実は仕事の全体像を把握しきれていません。

上司はよかれと思って
「そろそろ、リーダーを任せてみるか」
と仕事を任せようとしますが、

部下からすると
「次から次へと仕事を振られて、放ったらかしにされた」
と感じてしまうことすらあります。

同じようなことが、多くの会社で起きています。

3.一人前になるための壁

新人が一人前になるためには、
いくつかの段階があると私は考えています。

もちろん、一つひとつの作業をこなすのも一つの段階です。

ただ、仕事がこなせるようになってすぐに、
リーダーとして他の人を引っ張っているのはなかなか骨が折れます。

仕事には「壁」があります。

その最初の壁が、
仕事の全体像を捉えることができるかどうかです。

上司の指示通りに情報収集するだけでは
この壁を超えるのは難しいです。

仕事を覚えるのとは別に、
「全体像を把握する」意識を持つことが必要で、
その力を伸ばしていかないと壁を超えることはできません。

4.全体像を把握するためには

全体像をつかむ力を身に付けてもらうために
上司ができることは、「新人に話をさせる」ということです。

ポイントは「新人に話をしてもらう」こと。

もしかしたら、今は
「あなたの話に新人が同意している」だけかもしれません。

同意をされると、上司としては、新人も自分と同じくらい状況を把握し、
判断しているように思い込んでしまいがちです。

しかし、現実には上司の言葉にただ「反応」しているだけで、
自分で考え、判断することはできていない可能性があります。

ですので、声をかけるときは、なるべく
「イエス・ノーで答えられる質問」ではなく、
「この商品は、どれくらい売れるだろう?」といった質問を投げかけてみてください。

そうやって、新人主体で「話」をしてもらうと、新しい気付きがあるかもしれません。

5.まとめ

いかがでしたか。

今回は、新人に期待しすぎてはいけない理由をお伝えしました。

全体像を把握する力をつけるには、
他にも様々な方法があります。

例えば、

自分自身が全体像を把握する力をつけたい!

という方は「文章を書く」ということがオススメです。

別に、仕事に関わるテーマでなくてもいいので、
ある程度の長さで、相手に伝えたいことが伝わるように
意識して文章を書いてみてください。

実際にやってみると、自分が「わかったつもり」になっていて、
全体像を把握できていなかったことに気づくかもしれません。

それだけ全体像を把握するのは難しいことです。

期待の新人に色々と仕事をお任せしたい気持ちは分かりますが、
焦らず状況をみてみてください。

もし、「これまで部分的にしか仕事を任せていなかったな」と思うことがあれば、
もう少し経験を積ませてあげるか、
全体像をしっかり伝えた後でリーダーに抜擢してあげてくださいね

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代会社員。人事歴10年。自分磨きアドバイザーやってます。
これまでの人事経験をもとに、自分と向き合うことを大切さを発信。
面談・面接実績は3000件以上。
自分磨きや転職に関する記事を週2回更新しています。
Kindle本を出版し4カテゴリで1位を獲得。よければぜひ読んでください。

コメント

コメントする

目次