「先生、理科ってこんなに面白かったんですね」
こんな書き出しで始まった、とある記事を読んで
最近聞いた話を思い出しました。
昨年、近隣の中学校の授業は
オンラインになっていました。
その時の子どもの様子を家で見ていた
保護者からの評判は、よくないものが
多かったように感じます。
例えば
「教科書を読み上げるだけ。
プリントの穴埋めをするだけで退屈そう。」
こんなことを聞くことも
少なくありませんでした。
不思議なもので、
勉強は楽しいと思ったらどんどん知識を吸収しますが、
楽しくないと思ったら、何も頭に入ってきません。
実際に学力が低下したとの声も多く、
塾に通いはじめた学生も少なくないと聞きました。
オンラインでも教育が受けられる。
これはとてもいいことだとも思いますが、
あまりにも突然のことでしたよね。
ですので、何が悪いわけでもないのですが、
これがきっかけで勉強がつまらなくなった
という学生がいるのも事実。
なぜ、オンライン授業を経て勉強が
つまらなく感じるようになったのか。
今回は私の経験も踏まえながら
考えてみました。
勉強がつまらなくなった学生時代
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実は私は高校時代、
勉強が面白くない
と感じて、学力が落ちた時期がありました。
中学時代は勉強が好きだったので、
県で一番の進学校に通うことを決めたのですが、
1年生の時に当たった先生が、こぞって「研究気質」な方でした。
頭がいい先生なんでしょうが、
教えることに向いていないといったらいいのでしょうか。
- 授業の内容が頭に入ってこない
- 解説がほとんどない
- 質問にいっても理解できない
- 淡々と授業が進んでいき退屈
もちろん、理解を怠った私が悪いのですが、
「勉強は楽しくない。苦痛だ。」
と一度思ってしまうと、もうだめで
勉強をする意味が分からなくなっていきました。
もし、今の学生が当時の私のような気持に
なっているのだとすれば、勉強に対して
前向きになること自体、とても大変だと思います。
すぐに取り戻せるものと時間がかかるもの
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現在では、多くの学校で対面授業に戻り
これまで通りの環境が用意されている…と思いたいですが。
先程お伝えしたとおり、私の体験では
一度勉強嫌いになると、その気持ちはそう簡単に変わりません。
例えば、
映像授業の時に習ったものの中で
理解できなかった「単元A」があったとします。
すると、その苦手な「単元A」と関連がある
「単元B」の授業では「単元A」の話が出てくるので、
自然と「単元B」にまで苦手意識を持ってしまうんです。
授業風景はもとに戻ったとしても、
学生の学習意欲も同じように戻るかというと
そうはうまくいかないのが現状でしょう。
「できる体験」心に火をつけるきっかけが必要
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さて、また私の体験談に戻ります。
勉強が嫌いになった私でしたが、
幸いなことに、私には早いタイミングで
転機が訪れました。
高2の冬から
とある学習塾に通わせてもらったのですが、
その塾の講師がものすごく教え上手だったんです。
中学までは大好きだった英語と数学。
高校に入って大嫌いになりましたが、
塾の先生の授業をうけて衝撃をうけたのを
今でも覚えています。
- 英文が、読める
- 数学が、解ける
学校の授業ではさっぱりだったのに、
読み方、解き方を教えてもらうと
少しずつ解ける問題が増えていきました。
この「できる体験」が増えたおかげで、
私はまた勉強に興味をもてるようになりました。
ここで少しずつ勉強に前向きになれたおかげで、
学力は(多少)持ち直したかなと思っています。
最初から全てができる人なんていませんし、
すぐに遅れを取り戻すのは、難しいです。
でも、
小さな「できた」を見つけて
増やしていくこと
これを意識すると、少しずつ楽しさを
見つけられるようになるかもしれません。
学ぶときに思い出してほしいこと
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もし、勉強が嫌いな学生がいたら、
小さくでもいいので「できた」を見つけて欲しいです。
例えばそれは、
- 映像授業
- 民間の学習アプリ
- 塾の確認テスト
何でもいいんです。
分からないことを先生に質問して
分がるようになることだっていい。
人によって向き不向きがあるので、
色んな方法をためして、
自分に合う方法を見つけてほしいです。
学生だけではありません。
私たち社会人だって、
気軽に学べる環境が整っています。
最近では、動画でも
単元が細分化されているものもあり
- 短いもので5分
- 長くても30分未満
程度でポイントがつかめる動画もあります。
私も動画を見て勉強することがありますが、
これくらいの時間なら飽きることなく、
集中して学べるので、おすすめですよ。
こういったものをうまく活用して、
自分の興味関心をくすぐれるような機会を
増やせたら、勉強することが楽しくなります。
ただ、忘れないでいてほしいことがあります。
それは、
アプリや動画は道具であるに過ぎないということ
活用の仕方一つで結果が大きくかわりますし、
要所要所には「人」の存在も欠かせないと私は思います。
一人ひとりに合った学びをデザインする。
そんな仕事ができたらきっと、
毎日やりがいだらけの日々になるんだろうなと
感じました。
今回は私の話にお付き合いいただき
ありがとうございました。
ではまた。
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