ビジネスの場で、
やたらとカタカナ語が出てくる。
あまりにもカタカナが多すぎて
困惑した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
使われているカタカナ語の意味がわかっていても、
「日本語でいいじゃない」と思う人も多いでしょう。
それなのになぜ、
なぜカタカナ語が溢れているのか。
そして、カタカナ語が使えたとしても
使わない方がいいといわれている理由は何なのか。
今回はこんな内容をお伝えします。
国でも議論されていた!カタカナ語の対応
実はこのカタカナ語。
2019年に国語分科会で
「外国語・外来語など片仮名語への対応」
について取り上げられていました。
※国語分科会とは
文化審議会の中に設置された分科会の1つで、
国語の改善及びその普及に関する事項を
調査審議することを目的としています。
この国語分科会で話された内容を
簡単にお伝えすると、
- なじみのないカタカナは、言い換えるなどして、使わない
- 言い換えることが難しい言葉は、意味を説明して使う
要は、
時と場合に応じて使い方に工夫をしてください。
(ただし、耳なじみのない言葉は
あまり使わないでください。)
という内容でした。
国が作る文書も分かりづらいような気がしますが、
それはさておき。
確かに耳なじみのない言葉だと、
相手に情報が正しく伝わらないので、
言い換えるなど工夫をする必要はありそうです。
カタカナ語を多用しない方がいい理由
カタカナ語はあまり使わない方がいい。
そう感じている人は多いと思いますが、
その理由を改めて整理しました。
- 相手が理解できない
- 相手が解釈を間違える可能性がある
- 相手を辟易させてしまう
簡単にまとめると、
相手とコミュニケーションがうまくとれない
可能性があるから、です。
言葉は相手とコミュニケーションをとる手段です。
ですので、
相手との意思疎通が何よりも大切です。
ですが例えば、
「このライターはコンバーションにコミットする」
と言われて、全員同じ理解ができるでしょうか。
人によっては、
コンバーション?
コミット?
とこの言葉の意味が理解できないかもしれませんし、
何となく、感覚として伝わっても、
捉え方に個人差が生まれそうです。
なぜカタカナ語が使われるのか
ここまでで、カタカナ語は多用しないほうが
よさそうだと感じた方は少なくないと思います。
それなのになぜ、カタカナ語を多用する人たちが
後をたたないのかというと、
- カッコイイ
- 専門的に聞こえてできる人にみえそう
- あの人が使ってる(自分はよく意味が分かっていない)
意外とこんな理由が多かったりします。
最近は、セミナーやイベントで
様々なカタカナ語を聞くこともありますね。
もちろん、中には、特定の業界で当たり前になっている
業界用語などもありますので一概には言えません。
しかし、様々な業種、背景の人が集まる場所で
当たり前のように使われると、何だか違和感を覚えます。
その言葉、
- 自分の言葉で説明できますか
- 相手に齟齬なく伝わりますか
何となく、で使うと
あなた自身が敬遠されることに
なりかねません。
相手を困惑させてしまっては
仕事で成果を出すのは夢のまた夢です。
カタカナ語が活用できる場面
とはいえ、カタカナ語を
全て否定する気はありません。
相手に齟齬なく伝わるのであれば、
むしろ便利な時もあります。
例えば先ほど挙げた、
同じ業界内の人と業界用語で話す時
は専門用語のほうが便利ですよね。
私も社内では共通認識がある言葉は、
カタカナ・略語を使います。
とはいえ、相手を見て使うのが前提です。
私は新卒時代、SEさんから「リスケ」と
言われた時に「ビスケ…ビスケット?」と思い
ポカンとしたことがありました。
明らかに私の勉強不足ですが、
社会人になりたての人や
違う業種から転職したての人には
意味が伝わってるか確認したほうがいいでしょう。
他に使っていい場面があるとすれば、
ビジネスフレームワーク
などもいいかもしれませんね。
どこまでが基本か、という線引は難しいですが、
- PEST分析
- SWOT分析
- ヒラミッドストラクチャー
など、ビジネス書によく出てきそうなものなら
利用しても問題ないでしょう。
まとめ
いかがですか。
今回は、仕事でカタカナ語が敬遠される理由
をお伝えしました。
コミュニケーションの目的は伝えることです
もしかしたら、これを読まれる方の中には、
「今の時代、これくらいの英語であれば、知っていて当たり前」
と感じる人もいるかもしれません。
確かに、知っていたほうがいい言葉も
たくさんありますので気持ちは分かります。
でも、あなたは
相手の立場になって考えられているでしょうか。
伝えようという意識が欠けてしまうと、
相手に伝わるものも伝わりません。
相手に伝わることを第一に考えると、
意思の疎通ができない言葉を聞く機会は
随分減るのではないかと思います。
今回は、これで終わりにします。
ではまた。
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