あなたは「配属ガチャ」という言葉を
聞いたことはありますか。
職種や勤務地、上司が選べないこと
に対して使われる言葉で、
ニュースでもこの言葉が使われるほど。
実際に就活生の多くも、
この「配属ガチャ」に不安を感じているでしょう。
勤務地も分からなければ
どんな上司と働くのかもわからない。
さらに仕事内容もわからないので
不安に思うのは当然ですよね。
ですが、「配属ガチャ」は本当に
就活生にとっての不安要素しかないのでしょうか。
今回は、この「配属ガチャ」の
ハズレ要素について考えてみました。
就活生にとっての配属ガチャ「ハズレ」
冒頭でお伝えした
- 勤務地が選べない
- 業務内容が選べない
- 上司が選べない
このように、
学生から社会人になる大事なタイミングで
わからないことが多いと不安になりますよね。
就活生から見ると、
何もかも分からない状態は
不安で仕方がないはずです。
就活生にとってのハズレは
- 見知らぬ土地でスタート
- 自分が希望した職種以外で働き
- 上司はパワハラ気質
こんな感じでしょうか。
これだと、とてもじゃないですが
仕事に前向きに取り組めませんよね。
実際にどうなるかはわかりませんが、
「もしこんな状態になったらどうしよう」
という不安が結果的に
内定辞退や早期退職に繋がるケースが多いのも
ムリはありません。
実際に、
私は全国転勤の可能性がある会社で
採用をしていますが
勤務地が選べない
ということを理由にした内定辞退者は
毎年必ずいます。
内定を出すまでは
「勤務地はどこでも大丈夫です」
という学生だって、いざ内定をもらうと
不安が出てくるでしょうし、
内定辞退になることもあるでしょう。
先程挙げた3点のハズレ要素のうち、
会社によっては2点、
「勤務地」「仕事内容」を
回避することができる可能性があります。
であれば、それを回避したくなるのは
当たり前の話ですよね。
会社にとっても配属ガチャである
それでは、この配属ガチャは
就活生だけが感じていることかというと
そうでもありません。
会社にとっても、新卒の採用は
「配属ガチャ」なんです。
なぜなら、
面接だけで人を見極めることは難しいからです。
就活生からすると、何度も面接試験をうけて
自分たちが審査されていると感じるでしょう。
ですが、
面接官をやっている私から言わせていただくと、
30分そこらで1人の人間の人格を見極めるのは
正直無理があります。
30分で見れることは、せいぜい
- 質問に対してしっかりと受け答えできるか
- 面接の対策をしてきたか(企業研究できたか)
- 最低限のマナーはあるか
くらいのものです。
ですので、面接の時は好印象でも
実際に働いてみたら
- 口だけで全く仕事ができない人
- 上司の指示が聞けない人
- 仕事への意欲がゼロな人
ということも残念ながらありえるわけです。
もちろん面接官は、
お互いにミスマッチが起こらないように
話を聞きます。
それでも、限界があるのが事実です。
配属ガチャのニュースを目にした時に、
「採用した会社の上司の方が
よっぽど新入社員ガチャだ」
というツイートを見かけたのですが、
企業としてはこの意見に大きく頷いてしまいます。
新入社員は配属が不満だったら会社を辞め
ることができますが採用した方は、
あ、この人ダメだった…
って思ってもクビにできないですからね。
実際の体感としては、
今選ばれてるのは
どちらかというと企業のような気がします。
お互いにとって配属ガチャということは…
ここまででお伝えしたように、
ガチャ要素は就活生にも会社にもある
私はこう考えています。
同じ「配属ガチャ」という言葉でも、
こうして見る立場によって
受け取り方が全く変わるというのは
面白いですよね。
よく、
相手の立場になって話をしましょう
と言われますが、ニュースもこれと同じ。
一方だけの話に耳を傾けていると、
自分の思考は固まってしまいますね。
この配属ガチャのニュースは、
私にとって
立場かわれば意見もかわる
ということを改めて思い出させてくれました。
就活生の皆さんからすると、
学生から社会人になる大きな分岐点。
不安に思わないはずがありませんよね。
ですが、
心配事の95%は実際には起こらない
なんて言葉もあります。
せっかくなら、
色んなチャレンジができるとプラスに捉えて、
うまく乗り切っていくほうが
楽しい社会人生活を遅れるかもしれません。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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