- あなたのためを思って…
- 大事な子どものために…
- 会社のためを思って…
こういった言葉は、
一見、誰も傷つけない言葉のようにみえます。
そしてすごく綺麗に聞こえます。
ですが時折、こうした言葉を言い訳に
している人を見かけます。
今回は、もしかしたら屁理屈に聞こえてしまうような
話になるかもしれません。
ですが、一度立ち止まって考えてほしい話をします。
私たちは「自分のため」に生きている
誤解を恐れずに言うと、
人はみんな「自分のために」生きています。
ただ、
「自分のことが誰より大事」と言う人は
あまり見かけません。
何となく、自分が一番大事だと口にすることは
憚られる雰囲気というか、自分勝手な人だと
思われそうで口に出しづらい感じがします。
そんな状況を察して、
「誰かのため」という言い方をしている人もいるのかもしれません。
ですが、「自分のため」に何かを考えるのは
よくないことでしょうか。
「自分のため」を本当に考えないと
どうなるのかを考えてみました。
自分を後回しにし続けるとどうなるか
例えば、
「子どものために」と言う親も
「親のために」という子どももたくさんいます。
これ自体は素敵なことだと思いますし、
私自身、親のためにできることがあれば
何でもしたいと思っています。
ただ、この行動が行き過ぎてしまうと
どうなるでしょうか。
まずは
「自分のことを後回しにする」ようになるでしょう。
自分のために時間を使いたいのに、
誰かのためにと身を粉にして働く姿は
もしかしたら美しいかもしれません。
そんな姿を誰かが見て、
人生の転機が訪れる…なんてことが
ひょっとしたらあるかもしれません。
ですが、ほとんどの場合はそんなこともなく
どんどん自分の心にゆとりがなくなっていきます。
自分のことを考える時間がなくなっていくのですから
無理もありませんよね。
ゆとりがなくなると
少しずつ自分が不幸だと感じるようになって、
やがて、他の人の幸せを望めなくなります。
そうなってしまうと、自分も相手も
幸せから遠ざかってしまいます。
「あなたのため」の成れの果て
この「誰かのため」「あなたのため」を乱用すると、
自分にとってさらによくない変化が出てきます。
その最たるものは、
相手のためではなく、相手のせいにして
無意識のうちに自分にとって楽な選択をしてしまうこと。
自分が大切にしている相手を
知らず知らずのうちに言い訳に使ってしまうって
なんだか怖いですね。
また、なんでもかんでも人のせいにしてたら
そこで思考が止まってしまい、成長する機会も失うでしょう。
私は昔、「誰かのため」を一番大切にして
生活していました。
相手に尽くしたり、身を粉にして働いたり。
それでも、振り返ってみると
その時はあまり幸せではありませんでした。
自分の人生なのに何も自分で決めていないんですから
ムリもありませんよね。
あの時の私は、「誰かのため」を正当化して
楽な道ばかりを選んでしまっていたのだろうと思います。
誰かを思って行動できるあなたにおすすめしたいこと
誰かのために行動ができる人は、
とてもやさしくて強い人だと私は思っています。
だからこそ、心にゆとりを持ち続けてほしいですし、
そんな人にこそ幸せになってほしいです。
ですから、最後に１つ、
これだけはやってほしいということをご紹介します。
それは、
「自分のため」を忘れないこと
短時間でいいので、
自分が幸せになることを考える時間を取ってください。
自分が幸せになると、まわりを幸せにする余裕が生まれます。
そのときに初めて、
相手がやりたいことを応援してあげられるようになります。
「自分のために」を考えることが、まわりまわって
「誰かのために」を考えるためのもとになるんです。
誰かのために、という気持ちは大切です。
ですがその土台にあるのはあなた自身の人生です。
まずは自分のためにできることを考えて
自分を幸せにしてあげましょう。
相手のためを思うのはそれから先でもいいんです。
まとめ
いかがですか。
今回は、あなたのためは誰のため？
というのをテーマにしました。
誰かのために行動できるのは、
とても素晴らしいことです。
ですが、
「自分は不幸でもいいけど、子どものために」
「自分はどうなってもいいけど、部下のため」
と考え始めると、あなたも相手も不幸になる可能性があります。
誰かのため、を言い訳にせず自分のために行動する。
その結果が、誰かのためにつながる。
そんな流れをつくることができたらいいなと思いませんか。
少しでも共感いただける部分があれば嬉しいです。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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