頭で理解できても心で納得できない…
こんな状態になったことはありませんか。
なんだかモヤモヤする時。
それは心が納得していないのかもしれません。
そんな時、
✓ 何事も経験するのが一番
✓ まずは知識を得るのが一番
どちらが大事だと思いますか。
私は
「知見を広げるだけに時間を使うのでなく、
仕事として経験を積むことで納得が深まる」
と思っています。
今回は、経験と知見、どちらが大切かについてお伝えします。
1.「腹落ち感」「納得感」が重視される理由
仕事では、業務の目的や組織の目標を
「スタッフが心から納得できる形」
で伝えることで、力を発揮してもらえると考えられています。
実際に、若手職員がモヤモヤするポイントとして
毎年最も多い項目が「業務への不明瞭さ」です。
私が人事にきてから毎年同じ項目でヒアリングしていますが、
必ずこの項目がモヤモヤポイントとして挙がってきます。
何を目的にこの仕事をしているのか、
意義が分からないと仕事への取り組み方が受動的になるんです。
しかし、実際のところ納得したとしても、
全員が同じ様に行動に移せて成長できるわけではないです。
2.行動前に「心からの納得」は難しい
何か業務を任せる前に、
その目的を「腹落ち」させることが大事。
この話は確かに納得できるのですが、
実際は、経験がない状態で理解することは難しいです。
経験するからこそ、
目的を本質的に理解できる。
例えば、これまでの人生を振り返って、
両親や学校の先生、上司の言っていることで
納得できなかったこと。
その時はわからなくても、
その後「分かった」という経験はないでしょうか。
「分かった」という気持ちに変わったのは
「何らかの経験」をしたからではなかったでしょうか。
親から毎日「勉強しなさい」と言われ続けてきたけど、
学校の勉強をする意味がわからなかった。
でも、社会人になった今振り返ると
「勉強しておけばよかった」と思った、とか。
この様に、
人が「本質的に理解し、自らも変わる」ためには、
経験が必要です。
3.会社で人を育てる時の注意点
「納得・理解」できるのは実際の経験が大事だという
前提で考えると、「人を育てる時」に注意が必要だと分かります。
例えば、
✓ 論理的思考を身につけるために、本を読んだ
✓ フレームワーク思考を身につけさせるために研修を企画した
✓ 自己啓発などのセミナーを受講した
確かに大事ですが、これだけだと本当の意味で
納得・理解して行動に移すことは
難しいという事を知っていないといけません。
人の話を聞いて勉強をするだけでは、
本質的に理解し、変わるということはできないからです。
もちろん、研修や上司から聞いた話が過去の経験と紐づき、
すぐに理解できることもあります。
しかし、それも過去の経験があったからこそ。
仕事において、上司は部下に
経験を積ませる事を優先させた方がいいです。
与えた業務の意味を完全に理解していなくても、
実際に経験してもらうことを大切にすることをオススメします。
4.まとめ
いかがですか?
知識を蓄えることは大切です。
研修や上司の話は貴重な財産となる
可能性が高いでしょう。
しかし、それだけでは
「自分は変わった。明日から頑張ろう」
と思っても、長続きしません。
それは、あなた自身が実際に経験していないからかもしれません。
最初に「納得」「理解」する必要はあります。
ただし、それだけに時間を使うのでなく、仕事として
「経験」を積ませることで納得が深まる
ということも知っていただけたら嬉しいです。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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