「置かれた場所で咲きなさい」
あなたはこの言葉を聞いたことがありますか。
少し前までは、いい意味で使われることが
多かったこの言葉、最近は少し違う解釈が
されることが多いように感じます。
「置かれた場所で咲く」よりも
「自分が咲ける場所を探しなさい」
今はこういう考え方の方が主流に感じますね。
私もこの考え方は好きですし、
自分が咲ける場所を探す応援をしたい
と思っています。
ですが、
この考え方が全員に当てはまるかというと
そうでもありません。
今の環境に心から満足しているなら
わざわざ環境を変える必要ないですからね。
それに、この言葉で元気をもらえる人も
たくさんいるはずですから。
今回はこの
「置かれた場所で咲く」という言葉で
言葉のとらえ方を考えてみました。
今の状況に甘んじていませんか?という問いかけ
1つは、このような意味でのとらえ方です。
1.怠惰や満足
現状に甘んじる姿勢、といったらいいでしょうか。
進化や成長をせずに、変化しないことを選び続ける。
挑戦を避け続けることで、成長の機会を逃していませんかと
問いかけられると…このままでいいのかなと不安に感じますね。
実際に、変化しないことを選び続けるというのは
デメリットのように感じられることのほうが大きいので
こうした意味に捉えられるのも納得です。
2.不満や不適合
自分に合わない環境で不満足な毎日にもかかわらず、
その状況にあることを許しているという意味で使われる
こともあります。
自分の成長や目標達成を妨げる要因が環境にあるのに、
その状態のままにしているのはもったいないという考え方ですね。
不満足な状況で満足している。
日本語としては違和感満載ですが、
こんなイメージです。
変化や改善の機会を見逃す可能性があるので、
こうした考え方も大切ですね。
3.慣習や制約
慣習や制約が厳しい状況にいると、
新しいアイデアはもちろん、自分自身も変化を受け入れることが
難しくなってきます。
習慣やルールに固執することで、
柔軟性がなくなっていき、進化する機会が失われることもあるし、
個人や組織の能力を抑制する環境であれば
成長の機会もなくなります。
そう考えると、この言葉をマイナスの意味合いで
捉える人が出てきてもおかしくありません。
社会人への応援の言葉
ですがこの言葉は、
社会人として生活する上では大切なことを
教えてくれる言葉でもあります。
1.適応性と柔軟性
「今いる場所で咲く」というのは、
私たち人間はもちろん、植物なども
自分が置かれた状況に適応し、
最善の状態で成長することを指しています。
適切な環境に適応する能力は、
成功や成長に欠かせない資質です。
本来はこの意味合いで使われていましたね。
2.ポジティブな心構え
この表現は、現状に焦点を当てて
自分の環境や立場を肯定的に捉える姿勢と
捉えることもできます。
ポジティブな心構えは精神的な健康を促進し、
困難な状況にも立ち向かう力を与えてくれます。
私たちは働く上で、
たくさんの理不尽に苦しめられます。
ですが、そんな中でもこの心構えを忘れずにいると
立ち向かう力をもらうことができるんです。
3.ありのままの美しさ
自然の中で花が咲く姿は、とても美しいです。
そして私たちもきっと、自然体が一番美しい(はず)です。
時には背伸びも必要ですが、
ありのままの美しさを忘れずにいたい。
そんな思いもこもっているんじゃないかなと私は思っています。
あなたはどう捉えますか?
この表現は、
ポジティブのも、ネガティブにもとらえられます。
重要なのは、どちらが正しいかではなくて、
状況に応じて、適切な解釈や行動を選択することだと
私は思っています。
時には現状に満足し、成長に焦点を当てることで
ポジティブな面を引き出すことも大切ですし、
時には挑戦し、変化を受け入れることで
新たな可能性を開拓することも大切です。
あなたはこの言葉、どう捉えますか。
ぜひ今のあなたに合った捉え方をしてみてくださいね。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
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