”勝つこと”と”楽しむこと”
あなたは、どちらを大切にしていますか。
例えば、受験やスポーツなど、
合否や勝ち負けがはっきりとする世界では、
「勝つこと」が大事だと考える人もいますよね。
「とりあえず合格する」
「勝てばなんだっていい」
このような考え方が行き過ぎると、
勝利至上主義と呼ばれ、批判されることもあります。
今回は、この
「勝利至上主義」についてお伝えします。
勝利至上主義の危ないところ
先ほどお話した通り、
スポーツなどでは勝ち負けを大事にしている人は
多いでしょう。
私自身負けず嫌いなので、気持ちも分かります。
ですが、
子ども時代からこの考え方を押し付けてしまうのは問題
だと言われています。
その理由は、
(1)子どもの発育発達の差
同じ学年でも、4月生まれと3月生まれの子どもの
成長の差は、最大で3年程にもなると言われています。
成長期の過程で、発育の良い子どもと競わせてしまうと、
発育の観点で勝つことができない子どもは、
自分は勝てないと思い、自己肯定感が低くなる可能性があります。
もちろん、強い相手に立ち向かう勇気や、
勝ち負けを学ぶことは、大切なことです。
ただ、こうした場合は保護者や指導者が、
フォローする必要があると言われています。
(2)勝ち負けに執着しすぎる
これは年代関係なく、危ないポイントですが、
勝ち負け以上のことを学べなくなってしまうことも問題です。
勝ち以外の価値を全く認められないと、
もし自分が勝てなくなった時に、自分を認められなくなってしまいます。
勝てない時期、つらい時期を過ごしながら練習する。
試行錯誤して少しずつ成長していく、その過程が
人としての成長を生みますよね。
時には小手先の技術に頼ってしまう
こともあるかもしれませんが、
それだけだと、いつかもっと大きい壁にぶつかります。
長期的に見た時に、勝ち負け以上のことから学べるか否かは
大きな差になってきます。
社会に出ると求められるもの
突然ですが、あなたは仕事を楽しんでいますか。
おそらくほとんどの人は、
多少のストレスを抱えながら、仕事に打ち込んでいるのではないでしょうか。
中には、
嫌な仕事を長時間することで、過労やストレスを感じたくない
と、自分で起業する人もいるでしょう。
「楽しく働く」
という、生き方をしている人は増えているように感じます。
しかし、
簡単にこの道を選べない人も大勢います。
安定した給与がなくなるという、
大きなリスクが伴うので、無理もありません。
ある程度、嫌なことも受け入れないと、
家族ともども、生活していくのは難しい。
このことを、あなた自身が
一番分かっているかもしれませんね。
仕事では、結果を求められます。
しかも、短期的・継続的にです。
仕事で認められるにはどうしたって
結果が必要になりますからね。
ですがその時に、
「勝ち負けにこだわりすぎる」性格だと
結果が出せなかった時に
「自分は何のために働いているんだろう…」
と途方にくれてしまうかもしれません。
そう考えると、
勝つこと(結果を出すこと)はもちろん大事ですが、
それだけだと少し危うく感じてしまいますね。
目的をもった上で勝負する
結果を出したい。
その気持ちは大切にしてほしいのですが、
もう1つ持っていて欲しいものがあります。
それは、「自分の軸」です。
会社では、
定期的に自身の頑張りが会社基準で評価されます。
もちろん評価は大切ですが、
その他に自分の軸を持って欲しいなと思います。
大それたものでなくて構いません。
- この失敗で○○が学べた。次はこれを活かしてみよう。
- うまくいかなかった原因は何だろう。よくするために○○を試してみよう。
例えば、上記のように向上心をもつ、というのも
1つの軸となるかもしれません。
どうやったらよくなるんだろう、どうやったら伝わるんだろう。
結果を出すことがすべて、ではなくて、
自分の向上心や好奇心に変わっていくと
仕事も楽しくなる瞬間が増えるのではないかと私は思います。
人生100年時代。
社会人生活は、とても長いです。
その中で、モチベーションを高める、維持するというのはとても大切なことですよね。
まとめ
いかがですか。
今回は、「勝利至上主義」について
いきすぎると危ないと言われている理由や、
社会人として知っておきたいことをお伝えしてきました。
スポーツでも仕事でも、
勝つ(結果を出す)ことを目指すのは
いいことだと思います。
勝負することで、それ以外の、
人としての成長や楽しむことが増えるという人もいます。
ですが、それだけだと楽しくない。
そして、楽しいと思ったり、自分でしたいと思わないと、
どこかで成長はとまってしまうのではないかと感じます。
勝つことと楽しむこと。
どちらかに偏らずにうまくバランスをとりながら、
自分が成長していける環境を自分で作れるように
いれることが、もしかしたら一番いいのかもしれません。
今回はこれで終わりにします。
ではまた。
コメント