うそつき上司の対処法

職場ではびこる嘘。

同僚や上司・後輩と話していて、
「この人、嘘ついてるな」
と感じることもあるかもしれません。

他愛ないうそなら笑って済ませられるが、
業務に支障が出たり、
トラブルやクレームにつながる嘘は見過ごせません。

特に、チーム全体をマネジメントする立場の
上司が嘘をつくとなると職場は大変です。

チーム内で済めばまだいいですが、
時には部門を超えて、多くのスタッフに迷惑を
かけることにもなりかねません。

上司が嘘をつくだなんて言語道断。

そう思いますが、
目の前にある真実や事実、
自分の中にある感情などに
フタをしてしまいたい心境があるかもしれませんね。

とはいえ、上司の嘘に書き込まれるのは避けたいところです。

今回は、
「職場で嘘をつく上司の心理」や
「嘘をつかれた時の適切な対処法」についてお伝えします。

目次

嘘にはパターンがある

上司が嘘をつく目的は、
「何かを隠すため」
であることがほとんどです。

こんな嘘には、
いくつかのパターンがあります。

まずはどのような嘘があるのか、ご紹介します。

(1) 反射的に出る嘘

反射的に、「自分を守らないと」思いついてしまう嘘です。

例えば、
とあるチームが担当しているWebサイトが
期日になっても更新されないということがあったとします。

確認すると、担当者は「システムの不具合だ」ということ。

でも、他のチームが担当するサイトでは問題なく更新されている。

不思議に思って調べると、
実際は、更新作業を忘れていただけということが分かりました。

このように、
反射的に口をついて出てしまうので、
後にバレてしまうことが多いタイプの嘘です。

(2) 責任から逃げるための嘘

先ほどのパターンと似ていますが、
違うとことがあります。

それは、
本人に「悪いことをしている」という自覚があること。

罪悪感があるからこそ、
責任を負いたくなくて逃げるために嘘をつきます。

怖いのは、罪悪感があるので、
追及するとさらに嘘を重ねてしまうこと。

責任やプレッシャーに弱い人は
このタイプの方を多いかもしれません。

(3) 相手をおとしめる嘘

残念ながら、
相手をおとしめたり、傷付けたりする、
悪意ある嘘もあります。

  • 上司にミスをなすりつけられる
  • ○○さんにやれと言われた、と言ってもいないことを周囲に言って回られる

こうやって相手をおとしめることで、
自分の身を守ったり、責任から逃れようとする人もいます。

番外編|嘘をついたつもりがない場合

時々、悪意なく、
本人が嘘をついたことに
気付いていないこともあります。

つい30分前に伝えたのに、
「そんなこと聞いてません」
なんて言われたこと、ありませんか。

昨日聞いたことをすっかり忘れて、
本人は「本当のこと」を言っているつもりのパターンです。

このような人の場合は、一つ一つ説明できるように、
事前に目に残る形のもので記録をとっておきましょう。

嘘をつく上司への対応方法

それではここからは、このような
嘘をつく人にへの対応方法を4点、お伝えします。

(1)証拠を残す

嘘をつく上司には、

  • 自分の嘘に気がついていない人
  • なんとかごまかせるだろうと思っている人

どちらのパターンの人もいます。

このどちらのパターンでも対応できる方法は、
聞いたことを、日時と共にメモに残すこと。

できれば、相手にメールなどで送っておくといいですね。

いざという時に、そのメールが証拠になります。

仮に、何らかの抜け道ができたとしても、
メールや文書などで証拠が残っていれば、
あなたが間違ったことをしていないことが証明されます。

この積み重ねで、周りからの信頼を勝ち取ることを
おすすめします。

(2)信頼しない

何度か嘘をつかれたことがあれば、
常習犯だと思って信頼するのをやめましょう。

上司の嘘を鵜呑みにしてしまうと、
巻き込まれてしまいます。

上司が何を言っていても真に受けず、
できる限り別の人に再確認してください

別の人に確認して、言っていることが違った場合は、

「〇〇さんに聞いたら違う返答だったのですが…指示が変わったんですか?」

というように、相手を責めないように聞きましょう。

こう聞くと、相手が激昂することはありません。
むしろ、内心焦って上司自身が対応してくれたりもします。

(3)別件として依頼する

上司が嘘を嘘だと認めなければ、
一度その件は完了させるのもいいかもしれません。

例えば、上司が作成するといった資料を
作成していなかったとします。

ですが、上司は自分が作成するとは言っていない
と嘘をついている場合。

「誰が悪いのか」より「結局資料は誰がどうするのか」
の方が大切ですよね。

ですので、上司が作成すると言っていた
という話には触れずに終えてしまいます。

そして、「資料作成のお手伝をいいただいても良いですか」
と改めて依頼してみましょう。

上司は否定された気持ちにはならないので、反論もしてきませんし、
きっと資料の作成だって手伝ってくれることでしょう。

(4)人事に相談する

もしも、嘘による被害が減らない場合は、
人事に相談してみてください。

その場合は嘘の確証となる
メモやボイスレコーダーがあると良いです。

  • どのくらいの頻度で
  • どのような嘘を
  • どのような被害があったか

このようなことを、
具体的に数字を用いりながら話しましょう。

厳重注意はもちろんですが、
異動の対象になることもあります。

番外編|これはNG!嘘を直接指摘する

番外編としてお伝えしたいのは、
「やってはいけないこと」

それは「嘘を直接指摘する」ということ。

そもそも、嘘をつくのがよくないとは思います。

とはいえ、面と向かって、
しかも部下から直接指摘されると
上司がムキになってよりよくない状態に陥る危険性もあります。

自分の負担やストレスにならないように
上手に対応した方が、お互いのためになるのです。

これまでご紹介した方法を、うまく活用してみてくださいね。

上司がこの言葉を言ったら注意

先ほどは、
嘘にもパターンがあるとお伝えしました。

しかし実際には、先ほどのパターンが
複数組み合わさっている場合が多いです。

特に、上司のように責任がある役割を持っている人は、
仕事を円滑に進ませるためにも、
自分の考えを認めてもらいたいという気持ちをもっています。

その時に上司として力量がある人なら問題ありませんが、
力量がない人、特に論理的に話をすることが難しい人は
嘘をついてでも自分の考え通りに人を動かさないといけないと考えます。

こんな時に、上司がよく使う言葉があるのでご紹介します。

「役員が…」「上司が…」「部内では…」

自分が論理で説得ができない場合、

「こうだから、こうなんだ」

という考えが曖昧だったり、言っても自分が不利になったり、
自分の考えが否定されるかもしれないと感じると、

「役員」や「上司」などという言葉を出し、
自説を押し通そうとします。

おそらく、理由は先ほどお伝えした通り、
論理的に話をすることができないからです。

このような人は、普段からうまく会話が噛み合わない部分があり、
人を納得させる、動かす力がなさそうだなと感じると思います。。

また、部下の力量や仕事への姿勢なども事実に基づいて判断することができず、
「がんばっている」「協調性がない」という非常に
感覚的なレベルでしか評価できないのも問題です。

もし、部下の前で「上司が・・・」と口にする上司がいたら、要注意です。

まとめ

いかがですか。

今回は、上司が嘘をついたときの対応法について
お伝えしてきました。

職場でうそによるトラブルが起こるということは、
普段のコミュニケーションが足りていない可能性が高いです。

コミュニケーションを円滑にとるためにも、
自分ができる工夫から、始めてみましょう。

「どうして私がそこまで気を使わなくちゃいけないの」
と思うかもしれませんが、自分が嘘をつかれて苦労しないためにも、
日頃からコミュニケーションを取っておくことが大切です

日頃のコミュニケーションを怠ると、
あとで何倍にもなって、面倒なことになる可能性がありますからね。

ただ、自分だけでは太刀打ちできない
「悪意あるうそ」
をつく人がいるのも事実です。

その人の嘘で職場で弊害が起きているなら、
一人でなんとかしようとせず、然るべき人に相談してみてくださいね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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この記事を書いた人

30代会社員。人事歴10年。自分磨きアドバイザーやってます。
これまでの人事経験をもとに、自分と向き合うことを大切さを発信。
面談・面接実績は3000件以上。
自分磨きや転職に関する記事を週2回更新しています。
Kindle本を出版し4カテゴリで1位を獲得。よければぜひ読んでください。

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