【知っ得】エピソード記憶と意味記憶の違い

あなたは、何かの拍子に昔の記憶が
よみがえってきたことはありませんか。

✓ 電車からの景色を見た時
✓ 友人とお茶をしている時

ふとした瞬間に、昔の記憶がよみがえることがあります。

私は、マラソン大会中に、合唱部で外周を走ってた頃の感覚や
清々しい気持ちを思い出したことがあります。

これを「エピソード記憶」と言います。

このエピソード記憶、
実は活用すると効率よく色んなことを学べます。

今回は、「記憶」に関する話をします。

目次

1.2種類の記憶

記憶には2種類あります。

✓ エピソード記憶
✓ 意味記憶

(1) エピソード記憶
体験を通して何かを覚えるた記憶
です。

例えば、

✓ 海外旅行に行ったこと
✓ ライブに行ったこと

はエピソード記憶とされます。

特徴は

「頑張って覚えよう」としなくても、自然に覚えられること

例えば大好きなアーティストのライブは、
何年前の話でも、景色が鮮明に浮かんできたりしますよね。

エピソード記憶は、
覚えやすいだけでなく忘れにくいのも特徴です。

(2) 意味記憶
意味記憶は、いわゆる暗記です。

テスト前に歴史の年号を覚えたり、
漢字を覚えるのは意味記憶です。

特徴は、

覚えようと頑張らないと覚えられないこと

例えば、

1867年に大政奉還があった

という事を覚えようとしないと覚えられません。

また、思い出したくても
思い出せないことがあるのも特徴です。

テスト前にあんなに勉強したのに思い出せない…
という悔しい思いをした方も多いのではないでしょうか。

2.意味記憶は年齢とともに弱まる

意味記憶は10歳がピークと言われ、
それ以降は段々と弱くなります

例えば子供は百人一首を全部覚えてしまったり、
マンガの何巻のどこに何が書いてあるか覚えていたりしますよね。

でも、それを大人がやろうとしても難しいです。

大人になってから百人一首を一から全部暗記するのは、
なかなか骨が折れます。

中学校くらいまでは、歴史でも英語でも教科書を丸暗記するという
勉強法もできますが、大人にはなかなかできない方法です。

このように、

子供の頃と同じ方法で覚えようとすると、
覚えるのに時間がかかったり、覚えられなかったりします

「記憶力が落ちたな…」とショックを受ける必要はありません。

誰もが同じ状況なんです。

このような理由から、
大人はエピソード記憶を活用する必要があります

3.エピソード記憶の特徴

エピソード記憶には2つの特徴があります。

✓ 意味づけでイメージが変化する
✓ 記憶力アップに役立つ

(1) 意味づけでイメージが変化する
過去の出来事は、記憶を思い起こす状況やタイミングによって、
思い出す内容やイメージが変化します。

例えば、部活の特訓を思い出すと、

当時は、倒れるまでランニングを命じられた、
毎日練習に行くのが嫌で仕方が無かったという記憶が強かったとしても、

大人になってから、仲間と語りながら思い出すと、
色んなことを乗り越えられたのは、あの時に根性や忍耐力が養われたおかげ
というように、肯定的な出来事に変化することがあります。

「いつ」思い出し、
「誰と」「何のために」話すか

によって意味づけが変わるので、
エピソードはプラスにもマイナスにもなります

(2) 記憶力アップに役立つ
勉強などで一生懸命覚えようとして得た記憶(意味記憶)より、
体験から得られた記憶(エピソード記憶)の方が、
脳の中により長く残りやすいという特徴があります。

ですので、「丸暗記」より、体系化して様々な事例と結び付けた学習や、
体を動かすなどの学習方法の方が、記憶力アップにつながります。

4.エピソード記憶の活用法

具体的な、エピソード記憶の活用法は以下の3点です。

✓ 体験を通して学ぶ
✓ 学んだことを使う
✓ 学んだことを人に話す

(1) 体験を通して学ぶ
例えば、バスケットボールのルールを学ぶ場合に、

✓ 教本を読み込んで覚えるのは意味記憶
✓ バスケットをしながら「これはファウル」と覚えるのはエピソード記憶

体験を通して学ぶと楽しく記憶に残りやすいのがいいですね。

(2) 学んだことを使う
例えば、英単語帳を暗記しようとするだけでは
意味記憶になるので、なかなか簡単ではありません。

しかし、習った単語をすぐに友人との会話で使ってみます。

すると、「実際に話した体験」になりますし、
思い出す時も「あの時3人で使ってみた単語だな」と思い出せます。

テスト前であれば友人とクイズを出し合うのも良いかも知れません。

このように、意味記憶として覚えたことも、
実際に使うことでエピソード記憶として覚えることができます

(3) 学んだことを人に話す
テレビを何となく見ていても、
実は何にも覚えていなかった、ということはありませんか。

テレビで何をやっていたのかも
うっすらとしか覚えていなかったりしますよね。

しかし、誰かに番組の内容を話そうと思って
テレビを観ると全然違います。

次の日職場で話そうと思えば、
かなりの精度で内容を伝えられますよ。

人に話すつもり、で見ているので、
脳が「これは重要な情報」と捉えてくれます

5.まとめ

いかがですか。

年を重ねると「物忘れが激しくなる」と思いがちですが、
それは昔とは得意な記憶方法が変わっているからです。

10歳を過ぎてからは単純な暗記ではなく、
体験を通したエピソードを記憶として定着していきましょう。

アウトプットが大事、とよく言われる通り、
記憶を定着させるためには話す、やってみる、が大切です。

是非、やれることからやってみてくださいね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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この記事を書いた人

30代会社員。人事歴10年。自分磨きアドバイザーやってます。
これまでの人事経験をもとに、自分と向き合うことを大切さを発信。
面談・面接実績は3000件以上。
自分磨きや転職に関する記事を週2回更新しています。
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